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3 表示対象農産物
(2)登録基準
 C 肥料・化学肥料の使用
 イ 土壌診断

Q29 窒素肥沃度「高」の登録基準をクリアーできる栽培基準で申請するのならば、土壌診断は必要ないのではないか。
(A)
○ 登録基準をクリアしていればYES!cleanの表示は可能となるが、クリーン農業は環境との調和を図る観点から、収量を維持しながら登録基準の値よりもさらに少ない窒素の施用を推進している。
 このことから、環境に負荷をかけずに一定収量を達成するための必要最小限の窒素施用量を算定するためには、土壌診断が必要と考える。
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Q30 土壌診断を行う項目は何か。
(A)
○ 必須の分析項目は、次のとおり農産物ごとに区分される。
作 物 区 分
分 析 項 目
水稲 湛水培養窒素
畑作物 熱水抽出性窒素
野菜(露地) 生土培養窒素または熱水抽出性窒素
野菜(ハウス) 硝酸態窒素

○ なお次の農産物については、総窒素施用量上限値等において土壌窒素肥沃度別の基準値を設定していないので、土壌診断は義務化しないが、的確な施肥を行うために実施に努めるものとする。
・ 秋まき小麦でパン用に「キタノカオリ」を栽培する場合、春まき小麦、豆類、そば、ひまわり、小ねぎ、ターサイ、あさつき、はつかだいこん、まくわうり、リーフレタス、サラダナ、セルリー、モロヘイヤ、チコリ、ヤーコン、サンチュ、果樹

○ また、登録基準に設定していないが、次の項目についても、土壌診断の実施に努めるものとする。
 @ pH
 A リン酸
 B カリ
 C 苦土
 D 石灰
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Q31 土壌診断を実施する頻度はどの程度か。
(A)
○ 「湛水培養窒素」「熱水抽出性窒素」「生土培養窒素」
 ・ 数値が比較的安定しているので、登録申請時には過去3年以降に分析された値をもって総窒素施用量を設定するものとする。
 ・ 登録後も3年に1度実施するものとする。

○ 「硝酸態窒素」
 ・ 登録申請時には過去1年以内に分析された値をもって総窒素施用量を設定するものとする。
 ・ 登録後も毎年実施するものとする。
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Q32 土壌診断を実施する時期はいつか。
(A)
○ 「湛水培養窒素」「熱水抽出性窒素」「生土培養窒素」
 ・ 随時で差し支えない。

○ 「硝酸態窒素」
 ・ 原則施肥(土づくりのための堆肥等有機物の施用を含む)前に実施する。
 ・ ただし、土づくりのための堆肥等有機物の施用が秋口で、冬場ハウスの被覆を取り外す場合は、春先の施肥前に実施しても差し支えない。
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Q33 土壌診断のサンプル数はどの程度か。
(A)
○ 生産集団における単数または複数の代表的な肥沃度を有する土壌区分を対象に分析するものとする。
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Q34 EC測定値により、窒素肥沃度水準を確定させることは可能か。
(A)
○ EC値と硝酸態窒素量の換算表を地域ごとに策定の上、適用することで差し支えないものとする。 なお、登録申請書には、この換算表を添付されたい。
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3 表示対象農産物
(2)登録基準
 C 肥料・化学肥料の使用
 ウ 総窒素施用量上限値

Q35 生産集団内で土壌窒素診断の分析値に大きなバラツキがある場合、総窒素施用量の上限値はどのように考えたらよいか
(A)
○ 最も窒素肥沃度の低いほ場の値で、総窒素施用量の上限値を決めることとする。
 なお、申請書の記入に当たっては、構成員が使用する総窒素施用量と化学肥料施用量の最大値を適用するものとする。

○ この場合、適用する総窒素施用量と化学肥料施用量の値が同一構成員のものである場合、申請書には当該構成員の施肥に係る窒素成分の数値を記入するものとする。

○ また、総窒素施用量と化学肥料施用量の値が異なる構成員のものである場合、申請書にはそれぞれの構成員の施肥に係る窒素成分の数値を記入するものとする。
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Q36 土壌消毒(太陽熱消毒)を行う場合、石灰窒素や米ぬかを使うが、窒素成分としてカウントするのか。
(A)
○ カウントする。
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Q37 土壌還元消毒を行う場合、土壌中の硝酸態濃度が著しく低くなることがある。この場合、登録基準に基づく窒素分を施用しても土壌中の窒素分は不足するのではないか。
(A)
○ 土壌還元消毒を行った場合、土壌中の硝酸態濃度は著しく低くなる場合があるが、逆に土壌還元の際に使う「ふすま」「米ぬか」からアンモニア態窒素が供給されるため、全体として土壌中の窒素分が不足することはない。

○ このため、登録基準に基づく窒素施用量で土壌中の窒素成分が不足することはない。

○ なお、「ふすま」「米ぬか」の窒素成分については、土壌還元消毒により著しく流出した硝酸態窒素相当分を結果として補完するものであり、単に土壌中に「ふすま」「米ぬか」に係る窒素成分が増加したものではないことから、カウント対象外として取り扱うものとする。
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Q38 施肥ガイドよりも登録基準の基準値の方が大きい場合は、どのように考えたらよいか。
(A)
○ 当制度の施肥に対する考え方は、「施肥ガイド」を基本としており、また、登録基準は「施肥ガイド」の基準を簡略化して作成したものである。

○ 以上のことから、栽培基準の策定に当たっては、土壌診断結果を鑑み、「施肥ガイド」に記載されている数値を基本とされたい。
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Q39 育苗段階で施用した肥料は窒素成分としてカウントするのか。
A)
○ 換算した窒素の含有量が1kg/10aに満たない場合は、カウントしないこととし、1kg/10aを超える場合には、カウントするものとする。
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3 表示対象農産物
(2)登録基準
 C 肥料・化学肥料の使用
 エ 堆肥等有機物施用量下限値

Q40 ばれいしょのそうか病等の問題により、当該期間に堆肥を投入できないケースがあるがどうしたらよいか。
(A)
○ 次の方法で対応するものとする。
  @ 輪作体系が確立している場合
    輪作内での平均とする。(4年輪作の場合、4年間で投入した堆肥の総施用量を4で除したものが1t/10aを超えていれば基準に適合するものとする)
  (例)
    ・以下の輪作を行っているケースとする。
4年輪作
1年目
2年目
3年目
4年目
小 麦
(堆肥3t/10a→てんさい)
(堆肥1t/10a→大 豆)
ばれいしょ

    ・この場合の4年間の堆肥総投入量は4t/10aとなる。
    ・従って、年間平均 4t/10a÷4年=1t/10a・年 となり、基準を満たしている。

  A 輪作体系が確立していない場合
  前作との平均とする。(前作の農産物に施用した堆肥の施用量を2で除したものが1t/10aを超えていれば基準に適合するものとする)
  (例)
     前作が小豆で、小豆の作付け前に堆肥を3t/10a入れる場合、
     年平均は3t/10a÷2年=1.5t/10a・年 となり、基準を満たしている。

○ なお、上記の2ケースに係る「施用する堆肥等有機物に係る窒素成分量」の算定については、Q19及び登録基準の「別表2」を参照にされたい。
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Q41 ハウスのほうれんそうで申請したい。春にレタス、夏以降にほうれんそうを作る。堆肥はレタス作付け前に4t/10a(窒素換算6kg)施用する。堆肥等有機物施用量はどのように考えたらよいか。
(A)
○ 堆肥等有機物施用量下限値は、当該ほ場において1年間に最低限施用しなければならない堆肥等有機物の施用量の値をいう。

○ このため、施設野菜における堆肥等有機物施用量下限値は4t/10aであることから、上記質問事例は、基準に適合していることとなる。

○ なお、このケースにおける、「施用する堆肥等有機物に係る窒素成分量のうち当該期間有効分」については、Q19及び登録基準の「別表2」を参照されたい。
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Q42 栽培期間が短い野莱の場合における有機物由来窒素量の算出について、キャベツやほうれんそうなどでは、1作当たりの堆肥由来窒素量は施用した堆肥の窒素換算量を年間栽培回数(係数) で割って算出することとしているが、「有機質肥料」等、その他の有機物も同様に割るぺきか。
(A)
○ 「液状有機物及びふん尿類」、「有機質肥料」、「有機配合肥料の有機由来分」の窒素は堆肥に比べて有効化が速いため、当作に施用された有機物の窒素換算量([参考1]−2、5)をそのまま有機物由来窒素とする。
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Q43 良食味米生産のために、地力窒素が高い水田においては、堆肥等有機物の施用を控えたいのだが可能か。
(A)
○ 窒素肥沃度水準が「やや高」「高」に分類されており、米のタンパク値6.5%(極良食味米)を目標とする集団の場合は堆肥等有機物の施用を免除する。
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Q44 スイートコーン、麦、野菜のローテーションにより畑作・野菜混合輪作を行う集団の場合、スイートコーン稈、麦稈はすき込みを行っているので、これらを緑肥として堆肥に相当する有機物に換算したいが可能か。
(A)
○ 申請作物が野菜であれば換算できるが、畑作物の場合は、前作のほ場副産物のすき込みを前提としているので、換算することはできない。
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Q45 ばれいしょで申請したい。秋まき小麦の麦稈をすべてすき込んでいるので、その分堆肥に相当する有機物として換算することができるか。
(A)
○ 畑作物の場合は、前作のほ場副産物(麦稈等)のすき込みを前提として堆肥等有機物施用量下限値を設定しているため、堆肥に相当する有機物とはみなさないものとしていることから換算することはできない。
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Q46 ばれいしょで申請したい。別のほ場から持ち込んだ秋まき小麦の麦稈をすべてすき込んだ場合、堆肥に相当する有機物として換算することができるか。
(A)
○ 別のほ場から持ち込んだ場合は堆肥に相当する有機物とみなし、換算することができる。
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Q47 堆肥に相当する有機物として前作の収穫後に後作緑肥としてえん麦を作付けした。この場合の窒素換算量はどのように考えるのか。
(A)
○ えん麦の窒素換算量は0kg/生産量tである。(登録基準[参考1]参照)
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Q48 休閑緑肥を含む輪作を行っている。当該緑肥を堆肥に相当する有機物とみなしてよいか。
(A)
○ みなしてもよい。
(例)
・ 露地野菜4年輪作(1年休閑緑肥含む)の場合、4年間で投入すべき堆肥は、
  2t/10a・年×4年=8t/10a(牛ふん麦稈堆肥とする)
・ 堆肥8t/10aに対応する乾物量は、300kg/t・10a×8t=2,400kg/10a
・ 休閑緑肥でとうもろこしを作付けする場合、とうもろこしに係る乾物量は、休閑(春〜9月以降まで栽培)の場合、当該地域の生産量を7,000kg/10aと設定すると、7,000×20%(乾物率)=1,400kg/10aとなることから、これを考慮した上で、4年間で必要とする堆肥の量は、
  2,400kg/10a−1,400kg/10a=1,000kg/10a
  1,000kg/10a÷300kg/t=3.33t/10a …… 3.4t/10a となる。
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Q49 化学肥料入りの有機配合肥料は堆肥に相当する有機物とみなされるのか。
(A)
○ 有機由来と化学肥料由来の窒素成分を分割して算定し、有機由来の窒素成分量のみ堆肥に相当する有機物とみなされる。

○ 算定例は、登録基準[参考1]を参照されたい。
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Q50 有機質肥料について窒素換算する。@成分保証票から算出した数値とA登録基準[参考1]から算出した数値が異なる場合、どちらを使えばよいか。
[例]
  ○ 成分保証票には窒素成分(有機質 100%)4%
    配合割合は大豆油かす50%、脱脂米ぬか50% と記載されているものとする。
  ○ この有機質肥料を100kg/10a使うとすると、
   @ 成分保証票から窒素換算する場合 100kg×4% =4kg/10a
   A 登録基準別表2[参考1]の5[有機質肥料]から算出する場合
    ア 大豆油かす  100kg×4%×50%×=2kg/10a
    イ 脱脂米ぬか  100kg×1%×50%×=0.5kg/10a
     ア+イ = 2.5kg/10aとなる。
(A)
○ @、Aのどちらで算出してもよい。
 ただし、成分保証票は窒素の含有量であるのに対し、[参考1]の[有機質肥料]は、作物体が吸収する窒素成分を換算したものであることから、[参考1]により算出することがより望ましいと考える。
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3 表示対象農産物
(2)登録基準
 C 肥料・化学肥料の使用
 オ 化学肥料施用量上限値

Q51 有機質肥料に含まれている化学肥料由来の窒素成分も化学肥料施用量上限値の値にカウントするのか。
(A)
○ カウントする。
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Q52 窒素肥沃度が「低」の土壌における化学肥料施用量上限値を、窒素肥沃度「中」と同等とした理由は何か。
(A)
○ 化学肥料施用量上限値の算定は、原則次のとおりである。

化学肥料施用量
上限値
総窒素施用量
上限値
堆肥等有機物施用量
下限値に係る窒素換算量

○ しかしながら、クリーン農業を推進する観点から、窒素肥沃度が「低」の土壌については、積極的に堆肥等の投入による「土づくり」を進め、窒素肥沃度を「中」レベルに高めていくことが必要であることから、窒素肥沃度が「低」における化学肥料施用量上限値は上記の算式によらず、窒素肥沃度「中」と同等の値とした。
  これにより、窒素肥沃度が「低」の土壌における化学肥料施用量上限値の算定は、次のとおりとなる。

化学肥料施用量
上限値
当該農産物に係る窒素
肥沃度「中」における
総窒素施用量上限値
堆肥等有機物施用量
下限値に係る窒素換算量
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Q53 堆肥に相当する有機物として前作の収穫後に後作緑肥としてえん麦を作付けした。えん麦の初期生育をよくするために、窒素成分2kgの化学肥料を施用した。この場合の窒素成分量はカウントされるのか。
(A)
○ 化学肥料の施用時期は当該期間に該当するが、目的が当該農産物ではなく、緑肥の生育を助長するものであるため、カウントしないものとする。
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3 表示対象農産物
(2)登録基準
 C 肥料・化学肥料の使用
 カ 堆肥施用量上限値

Q54 すべての堆肥について上限値が適用されるのか。
(A)
○ 牛ふん麦稈堆肥、牛糞敷料堆肥等、牛のふん尿割合の高い堆肥についてのみ適用する。
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Q55 永年性作物の植付け時や小規模土地基盤整備を実施する場合、堆肥施用量の上限値を大幅に上回った量を施用しているが、どのように考えたらよいか。
(A)
○ 永年性作物の植付け時や小規模土地基盤整備で行う有機物の大量投入については堆肥施用量上限値のカウントの対象外とする。
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Q56 春まきキャベツで申請したい。堆肥を主体とした栽培を実施しているので、堆肥5t/10aを施用したい。年1作野菜畑の堆肥施用量上限値は3t/10aとなっているが、収穫後緑肥を栽培するのであれば、年2作野菜畑としてみなして、堆肥施用量上限値5t/10aを適用することができるか。
(A)
○ 緑肥の生育が確保される8月中旬以前に播種されるのであれば、年2作野菜畑と見なし、堆肥施用量上限値5t/10aを施用することができるものとする。
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