「北のクリーン農産物表示制度」Q&A目次へ戻る

3 表示対象農産物
(2)登録基準
 D 化学合成農薬の使用
 ア 総論

Q57 「農作物病害虫・雑草防除ガイド」及び「植物成長調整剤使用ガイド」とは何か。
(A)
○ 「農作物病害虫・雑草防除ガイド」及び「植物成長調整剤使用ガイド」(以下、「防除ガイド」という。)は、病害虫等の発生状況に即応した適期防除の徹底と農薬の適正かつ効率的使用による安全確保を図るため、北海道が病害虫等の防除と農薬の安全使用に関する基本事項を定めたものであり、本道における防除指導の指針となっている。

○ 防除ガイドは、次の考え方をもとに策定されている。
 ・ 農薬取締法第12条の4に基づき策定
 ・ 原則として、農薬取締法に基づく登録があり、かつ道立農業試験場等による試験で効果確認された農薬を掲載
 ・ 毒物及び水質汚濁性農薬等に該当する農薬は掲載しないが、代替農薬のない場合に限り暫定的に掲載
 ・ 総合防除を推進するため、薬剤防除以外にも、耕種的防除、生物的防除及び物理的防除に関する事項を掲載

○ なお、登録基準においては、次の理由により防除ガイドに記載されている農薬の優先的な使用を推進している。
 ・ 道立農試等による試験で効果が確認された農薬である
 ・ 原則毒物及び水質汚濁性農薬等に該当する農薬は掲載されていないため、これらを優先的に使用することで、消費者に安心感を与える
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Q58 「基幹防除」と「臨機防除」とは何か。
(A)
○ 登録基準の設定に当たっては、対象病害虫等により「基幹防除」及び「臨機防除」に区分して積算した。
・ 「基幹防除」とは、平均的な病害虫の発生状態を考慮した場合、ほぼ毎年行う必要がある防除
・ 「臨機防除」とは、突発的な病害虫の発生や、地域や品種により発生状態が異なる病害虫に対して行う防除
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3 表示対象農産物
(2)登録基準
 D 化学合成農薬の使用
 イ 対象農薬

Q59 「化学合成農薬」とは何か。
(A)
○ 農薬取締法第1条の2第1項で規定する「農薬」のうち、化学合成されたものをいう。
 ※ 化学合成:化学的手段(生活現象関連して起こる発酵、熟成等の化学的変化を含まない。)によって化合物及び元素を構造の新たな物質に変化させることをいう。
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Q60 毒性の強い農薬の使用の制限はないのか。
(A)
○ 化学合成農薬については、登録基準第3の(4)に基づき、原則、防除ガイドで指導しているものを使用することとしている。

○ 防除ガイドは、原則として、毒物及び水質汚濁性農薬等に該当する農薬は掲載しないこととしている。
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Q61 スイートコーンの種子を海外から輸入している。当該種子は農薬取締法に基づき登録されていない農薬により消毒されているが、使用は可能か。
(A)
○ スイートコーン種子のような、ほとんど海外から購入しており、かつ、商品の選択が極めて困難なものについては、使用を認めるものとする。

○ なお、種子消毒に用いた化学合成農薬の成分はすべて使用回数に加える(カウントする)ものとする。
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3 表示対象農産物
(2)登録基準
 D 化学合成農薬の使用
 ウ カウント

Q62 カウントの対象は何か。
(A)
○ 使用した化学合成農薬の成分数(成分使用回数)がカウントの対象となる。
 なお、性フェロモン剤等誘引剤や展着剤として使用するカゼイン石灰やパラフィン等は除くものとする。

○ カウントの考え方は「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」(平成4年10月1日4食流第3889号総合食料局長、生産局長、食糧庁長官通知)に準じるものとする。
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Q63 化学合成農薬の成分使用回数とは何か。
(A)
○ 化学合成農薬の使用回数は、農薬の有効成分毎にカウントすることになる。

○ 従って、複数の有効成分を含んでいる混合剤の場合は、単純に散布した回数ではなく、有効成分の延べ回数をカウントすることになる。

○ 成分使用回数はこの有効成分の延べ回数のことをいう。
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Q64 成分使用回数にカウントしない農薬はどのようなものがあるか。
(A)
○ 次の農薬をカウントの対象としないものとする。
 @ 化学合成されていない農薬
 A 農薬取締法第2条第1項に基づく特定農薬
 B 次に掲げる化学合成農薬
  ア 性フェロモン剤等誘引剤
  イ 展着剤などの病害虫や農産物の生理機能の調整に直接作用しないもの
  ウ 農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律施行令第10条第1号の農林水産大臣が定める化学的に合成された農薬(平成12年7月14日農林水産省告示第1005号)
硫黄くん煙剤、硫黄粉剤、硫黄・大豆レシチン水和剤、硫黄・銅水和剤、食酢、水和硫黄剤、生石灰、性フェロモン剤、石灰硫黄合剤、炭酸水素ナトリウム水溶剤及び重曹、炭酸水素ナトリウム・銅水和剤、展着剤、銅水和剤、銅粉剤、二酸化炭素くん蒸剤、メタアルデヒド粒剤、硫酸銅並びにワックス水和剤
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Q65 水稲けい畔やハウス周辺の化学合成農薬による除草はカウント対象となるのか。
(A)
○ 直接農産物や当該ほ場に散布しないことから、カウントの対象とはならない。
 また、ハウスの敷地内であっても、農産物の栽培域と重複せず、十分な距離があればカウントの対象とはならない。
 ただし、当該農産物等への飛散が懸念されることから、機械除草を実施する等、できるだけ使用しないことが望ましい。
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Q66 ほ場やハウスの畝間の化学合成農薬による除草はカウント対象となるのか。
(A)
○ カウント対象となる。
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Q67 育苗箱、苗箱の消毒に使った農薬もカウントするのか。
(A)
○ 直接農産物や該当ほ場に散布したものではないことから、カウント対象外とする。
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Q68 種いもを切る時に包丁を消毒(殺菌)するが、この場合の農薬もカウント対象となるのか。
(A)
○ 直接農産物や該当ほ場に散布したものではないことから、カウント対象外とする。
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Q69 カウント対象となる期間は。
(A)
○ 前作の収穫後から当該農産物の作付けまでの期間のほ場管理及び当該農産物の生産過程(当該農産物の種苗及び収穫物の調製を含む)を対象期間としている。
 [対象期間イメージ]
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Q70 化学合成農薬の使用による種子消毒は成分使用回数にカウントするのか。
(A)
○ 種子消毒はカウント対象期間に含まれることから、カウントすることとなる。
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Q71 野菜の種苗を購入した場合、購入以前に種苗会社等が使用した化学合成農薬の成分使用回数はカウントするのか。
(A)
○ 購入以前に種苗会社等が使用した化学合成農薬であっても、カウントの対象期間に含まれることからカウントすることとなる。
  このため、生産集団においては、購入している種苗に係る農薬の使用実態について、種苗会社等に照会し、使用回数にカウントしなければならない。

○ なお、「種苗法施行規則」及び「使用基準省令」の一部改正によって、指定種苗制度が改正され、平成17年6月21日より指定種苗における使用農薬の有効成分及び使用回数の表示が義務付けられている。
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Q72 いちご苗のような栄養繁殖性作物の種苗における化学合成農薬の成分使用回数はどのように考えたらよいか。
(A)
○ 親株から切り離した後、定植するための苗に使用される化学合成農薬からカウントする。
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Q73 栽培年数の長い野菜について、窒素施用量のカウントや化学合成農薬の成分使用回数はどのように考えたらよいか。
(A)
○ 「にら」については、以下のようにカウントする。
 ・定植・収穫1年目:
は種〜 定植〜株養成〜休眠〜萌芽〜収穫 〜株養成〜休眠〜
  ←カウント期間→ (→収穫2年目)

 ・収穫2年目以降:
(収穫)〜 株養成〜休眠〜萌芽〜収穫 〜株養成〜
  ←カウント期間→


○ 「アスパラ」については、前作収穫後から翌収穫期までに行った施肥及び使用した化学合成農薬についてカウントする。

○ 「食用ゆり」の農薬については販売球の種子消毒から、肥料については販売球の植付から収穫までの栽培についてカウントする。
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Q74 果樹の窒素施用量のカウントや化学合成農薬の成分使用回数はどのように考えたらよいか。
(A)
○ 前作収穫後から翌収穫期までに施用した施肥及び使用した化学合成農薬についてカウントする。
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Q75 着果促進、果実肥大等の目的で使用するトマトの植物成長調整剤のカウントはどのように考えたらよいか。
(A)
○ 着果促進、果実肥大等の目的で使用するトマトの植物成長調整剤は花房ごとに1回使用できることになっているが、カウントの方法は花房毎に順次使用しても当該植物成長調整剤の成分数の1回とする。
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Q76 ぶどうのジベレリンのように違う目的(無種子化、熟期促進)で同一の植物成長調整剤を1果房当たり2回使う場合、カウントはどのように考えたらよいか。
(A)
○ 2回とカウントする。
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3 表示対象農産物
(2)登録基準
 D 化学合成農薬の使用
 エ 登録判断基準

Q77 「総防除回数」「基幹防除回数」「臨機防除回数」と登録の可否に係る判断の関係はどのようなものか。
(A)
○ 登録基準における「総防除回数」は、「基幹防除回数」と「臨機防除回数」の合計である。

○ 登録の可否は、栽培基準に基づく「総防除回数」が登録基準を下回っていることで判断する。

○ なお、登録基準基礎資料「クリーン農業技術体系」に記載されている登録使用基準は、登録基準の設定の根拠であり、このとおり使用しなければならないというものではない。
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3 表示対象農産物
(2)登録基準
 E その他の基準

Q78 なぜ、水稲の有人航空防除の実施を禁止したのか。
(A)
○ クリーン農業はできるだけ農薬を使用しないという観点から、発生対応型防除を基本的な考え方としている。

○ 有人航空防除は現在のところ、対象病害虫の発生の程度にかかわらず防除スケジュールに基づき実施している状況にあり、発生対応型防除の考えに即していないので、禁止することとした。
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Q79 なぜ、ばれいしょの茎葉枯凋剤の使用を禁止したのか。
(A)
○ ばれいしょの茎葉枯凋剤については、以下の理由から使用を認めないこととしている。
 ・ 茎葉処理機の使用等代替技術が確立していること。
 ・ 消費者の不安が根強いため、この使用を認めることが、消費者や実需者の本制度への信頼を揺るがす懸念を生じさせること。

○ なお、茎葉枯凋剤には、茎葉枯凋を目的とした剤を含むものとする。
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